『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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三十銭でいいから貸してくれ
夏泥~三遊亭金馬
夏の夜中。ある長屋に泥棒が入ります。蚊帳燻しを焚きっ放しにしている家を見て、灯も倹約して寝ているらしい。金を溜め込んでいるに違いないとこの家に入ります。部屋の隅に男が寝ていますので起こして泥棒だと言いますと、男はそれなら安心だ。金は博打で巻き上げられて一文無しだと胸を張ります。
泥棒なら元手もいらないから弟子にしてくれないか、いや、三十銭でいいから貸してくれないかと頼みます。泥棒が断ると、男は路地の閂をかけて「泥棒!」と叫べば、この長屋は三十六軒、腕っぷしのいいのが揃ってる。みんな出て来て袋だたきにして警察へしょっぴき出すと脅します。
仕方なく三十銭を男に渡す泥棒。男は三十銭だと米買って薪買って・・それでおしまいだなぁ、もう一銭出しておかずの一つも買えるようにしてくれ。
覚書
泥棒から金を巻き上げる痛快な噺です。上方落語の『打飼盗人』(うちがえぬすと)を東京に移して『置き泥』『夏泥』。
「打飼を忘れてるよ」というサゲからこの題がつきました。打飼(うちがい・うちがえ)は木綿の布を長い筒状にしたもので、中に金や貴重品を入れて腰に巻いていたものです。写真を見れば「見たことがある」という方もいらっしゃると思います。古くは戦に出る時に食料などを入れていたそうですがよほどの歴史好きでもないともう知らない言葉でしょう。
演者によってサゲが変わり、打飼を煙草入れに変えたのが定着しましたが、私は「来月また来てくれ」というのが好きですね。
夏泥~五街道雲助
夏泥~三遊亭金時(五代目 金馬)【動画】
四代目の金馬の長男。2020年9月21日に四代目は金翁、金時が五代目金馬を襲名しました。
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