卯の日詣り~桂米朝
『お笑い・漫才芸人列伝』 NEW!!
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
卯の日詣り~桂米朝
中船場の金満家の旦那。中年過ぎてから”せむし”になりましたが、友人や芸人なども多くやって参ります。回りの髪結いで町の幇間とでもいう便利屋の磯七が訪ねてまいります。
いい天気なので住吉さんにお参りに行きませんかと誘いますが、お参りのあとでお茶屋にでも上がればお前にばかり人気が集まるので行かないと言います。では女が自分の側へ来なければいいのですね、と糊と梅干、綿を使ってこれを顔に貼り付けて”かったい”に変装します。
二人が出かけますと、乞食も逃げてしまい、道行く人がじろじろと見て通ります。参詣をすませ、二人の悪口を言っている茶屋にわざと入ります。
覚書
東京では『三人片輪』の題で、戦時中は禁演落語として「はなし塚」に葬られていました。
“せむし”は、背骨が曲がったり隆起して後方に盛りあがる病気。”かったい”はハンセン病に感染して風貌が著しく変わってしまった人や状態。これがテーマなので現在ではこの噺は廃れてしまい、こんな噺があったというだけのものになって口演などもされません。
磯七が顔を洗っていい男に戻り、女中がよく騙されたと言って旦那に「あんたも早う、背中の笊(いかき)出しなはれ。」でサゲになります。
落語 卯の日詣り ディスコグラフィ
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