仏師屋盗人~笑福亭三喬



仏師屋盗人~笑福亭三喬

十両盗めば首が飛んだ江戸時代。

ある夜、仏師屋の家に強盗が入ります。仏師に刀を突きつけて「金を出せ」と脅しますが、仏師は落ち着いた様子。

「明かりをつけろ」と言うと、自分のことは自分でしろ、鴨居のところに火打ち石や蝋燭があるから勝手につけろと言います。

どうにか明かりをつけると、仏師はまだ寝たまま。泥棒の持つ二尺八寸と言う刀を測って一尺八寸しかないと言ったり、煙草がないから一服もらいたいと言い、煙草入れや煙管を褒めている。

引き出しに一両二分ともう少しの金があるから持っていけと言い、一両二分と二朱あると泥棒が言えば、二朱は明日煙草を買うから置いておけ。

相手があまり落ち着いているので、泥棒も勘が狂ったと見え、表に出ようとして裏の襖を開けたところ、大きな人影が見えたために驚いて刀を振り回して首を切り落としてしまいます。

仏師は「これは大和の寺から首を継いでくれと持ってきて、明日取りに来る賓頭盧(びんずる)さんだ。せっかく継いだものをまた切りやがって」と怒り、泥棒に膠(にかわ)の鍋を温めて、温まったら起こすようにと言って寝てしまいます。

覚書

東京では「にかわ泥」。

物に動じない仏師屋と、実は人の良い泥棒の奇妙なやりとりは、いかにも上方落語らしいなんともおかしい噺で、笑福亭一門のお家芸です。

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