『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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遊芸稼ぎ人でおます
不動坊~桂米朝
長屋に住む利吉に大家さんが訪ねてきて、お前さんは手まめによく働き、貯めた金を低利で貸して助かっている者も多いと聞く。しかし人間金ができたらそれでいいというものでもない、女房をもらう気がないかと聞きます。
世話をしようというのは、この長屋に住む講釈師 不動坊火焔の女房お滝。
不動坊の先生、九州巡業で成功したものの、帰りの中国路でもう一稼ぎしようとしてこれが不入り。どこへ行っても金にならず広島の宿屋で動きがとれなくなったところでチビス(腸チフス)を患って死んだ。宿屋が葬儀をしてくれたが医者代、葬儀代、宿代など合わせて三十五円をもってお骨を引き取りに来いと手紙が来た。
私が金を建て替えてお滝さんはお骨を引き取りに行ったが、三十五円という借金が残った。この借金を結納代わりに出してもらえる人がいたらに縁付きたいという。
聞いた利吉は大喜び。お滝さんには以前から惚れていた、金は明日持っていくのでお滝さんには今晩から来てほしいと頼みます。
覚書
戦前、芸人は警察から「遊芸稼ぎ人」の鑑札を受けないと興行が許されない時代がありました。
サゲはこれの地口で「幽霊稼ぎ人」となりますが、説明がなければわからないですね。
東京へは三代目柳家小さんが移し「てめえはまだ浮かばれねぇのか、宙に迷ってんのか」「いえ宙にぶら下がっております」とさげます。
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