もう半分~古今亭志ん朝・雲助・今輔・志ん生他【動画】



背筋が寒くなる 圓朝怪談の極み

もう半分~古今亭志ん朝【動画】

江戸時代、千住大橋近くに夫婦で営む小さな居酒屋がありました。
一緒になって七年になるがまだ子供はありません。

主人は真面目で朝から肴を作り、昼も飯を出しましたので大層にぎわいましたが、夜はコツ(千住遊郭)に行く客が多く通るものの一杯やるにもそちらへ流れてしまうのであまり流行らず早くに閉めてしまいます。

今日ももう客は来ないだろうと暖簾をしまったところへ、常連の八百屋のおじいさんが入ってきます。年頃六十五、六、痩せぎすで頬がこけ、目が窪んで鼻はツンと高く、肩の抜けたよれよれの着物。

いつものように酒を半分いただきたい。今日は用事があって出かけていて遅くなったと酒を飲み干し、「もう半分」「もう半分」と注文します。


主人は快く酒を注ぎ、どういうわけで半分ずつ召し上がるのかと聞きますと、早い話がしみったれ、酒飲みの意地汚いところで、一杯ずつで三杯いただくよりも半分ずつ六杯いただいたほうが長く楽しめる気がすると話します。

半分ずつ六杯飲んでごちそうさまと老人が帰り、主人は表の締りをして膳の片付けをしていますと、老人が座っていた横に汚い風呂敷があり、中に五十両の大金が入っいます。

覚書

三遊亭圓朝作の怪談噺。五勺酒の題で演じられることもあります。

幽霊が出て来る怪談噺はよくありますが、これには出てきません。出てこないけれどこれだけ怖くて不気味な落語も無いように思います。

老人の顔は噺を聞いて想像するしかなく、この想像の顔が「もう半分」と・・あぁ怖っ!

もう半分~五街道雲助

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