除夜の雪~桂米朝【動画】






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桂米朝~除夜の雪

小さな寺の年越し。夜になり雪も降ってきまして、庫裡で3人の修行僧が寒い寒いと言いながら話し合っています。修行僧の大念が「もっと炭を放り込め」と弟弟子の悦念に言いますが、悦念は「安い炭ですぐ燃え尽きてしまいます。」これを聞いたもう一人の弟弟子、珍念が僧正の部屋から固炭をもってきたり、良いお茶をくすねてきたりします。

そこへ檀家の伏見屋の若御寮が「前にお借りしとりました提灯をお返しに」と訪ねてきますが・・。

覚書

戦後の復興期に始まった「新作落語研究会」の中心となって新作落語を作り続けた永滝五郎の作品です。後味のよい噺ではないものの、冬のしっとりとした風情が感じられます。米朝以外で聞いたことがないですが、立川談春が持ちネタにしているようです。

噺の続きは、伏見屋の若御寮が帰ると寺の鐘が鳴る。誰かが撞いたか勝手に鳴ったかと外を見て、雪の道に足跡がないのに気づきます。伏見屋の番頭が駆けてきて「若御寮が首をつって死んだ。」と言う。釣り合わぬ大家に嫁いだために姑にいびり殺されたのだと言う。

サゲは「ここに提灯、あそこに釣り鐘」と、不運な御寮さんと伏見屋に重ねます。ここで切る場合が多いですが、米朝は続けて「釣り合わぬは不縁のもとだんなぁ・・」と述懐します。

提灯と釣鐘は、形も似てどちらもつり下げて使うものですが、重さや大きさなどがまったく違うことから、「提灯に釣鐘」「月とスッポン」「雲泥」など、外見は似ていてもまったくつり合わないものを例えて言います。

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