近江八景~桂米朝・古今亭志ん朝・三遊亭金馬他






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「乗せたから 先は粟津かただの駕籠 比良石山や馳せらしてみい」

近江八景~桂米朝

易者が客引きをしています。「今日は師匠の十三回忌によって見料は半額、手の筋は無料じゃ。遠慮せんと手を出せ」前を通った男、「この人は下手だ。この間天王寺さんに行ったら同じように”今日は師匠の十三回忌”と言ってた。毎日そんなことを言ってるような易者にあまり上手いのはない」

「それは儂ではない。そこの男ドタマをこれへ出せ。お前は堺の包丁鍛冶の職人と見たが違うか。そこの男、お前は堂島の米相場師の若い者と見たが違うか」と全て当たる。「そこの男、お前は東成郡大今里村、弥左衛門の倅で弥助と言うのじゃろう」男が驚いて「そないキッチリ分かるか?」「笠に書いてある」

そんなに当たるならと「松島遊廓で馴染みの女が、来年三月年季が明けたら女房になるという約束をしたが本当に来るか占ってくれ」と頼みますと。。

覚書

笑話本「民話新繁」(安永10年刊(1781年))の「鞜の懸」をもとにした上方落語で、四代目春風亭柳枝が東京に移しました。

琵琶湖畔の膳所(ぜぜ)も景色のよいところとされていましたが、近江八景には入っておらず、これがわかってないとサゲが解らない。

近年の研究で、江戸時代初期の公卿の近衛信尹(のぶただ)が膳所城から四方を見渡して和歌八首を詠んで城主に賜ったとする資料『八景和歌(琵琶湖)』(菅得庵著1624年 伊勢神宮神宮文庫蔵)が見つかり、近江八景が膳所城を中心とした眺望であったことが記されています。なるほど膳所から見た景色が近江八景なら膳所が含まれないのも納得です。

『近江八景』

石山の秋月: 石山や 鳰の海てる月かげは 明石も須磨も ほかならぬ哉
瀬田の夕照: 露時雨 もる山遠く過ぎつつ 夕日のわたる 勢田の長橋
粟津の晴嵐: 雲はらふ 嵐につれて 百船も千船も 浪の粟津に寄する
矢橋の帰帆: 真帆ひきて 八(矢)橋に帰える船は 打出の浜を あとの追風
三井の晩鐘: 思うその あかつきちぎるはじめぞと まず聞く三井の 入あいの声
唐崎の夜雨: 夜の雨に 音をゆづりて夕風を よそにそだてる 唐崎の松
堅田の落雁: 峰あまた 越えて越路にまづ近き 堅田になびき 落る雁かね
比良の暮雪: 雪晴るる 比良の高嶺の夕暮れは 花の盛りに すぐる春かな

近江八景~三遊亭金馬

近江八景~橘ノ円都

近江八景~古今亭志ん朝

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