百人坊主~桂米朝






お笑い・漫才芸人列伝お笑い・漫才芸人列伝
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「腹立てん講」とは?

百人坊主~桂米朝

大阪近辺のある村。庄屋のところに村人が集まって、伊勢講の先達を引き受けてほしいと頼んでいます。庄屋は毎年、毎年、伊勢参りに行くと必ず揉め事、喧嘩沙汰が起こるので嫌だと言います。

一昨年は年寄連中までがやって来て頭下げたので引き受けたがまたきっちり喧嘩沙汰。もうどんなことがあっても世話しないと言って、去年は”今度はもうそんな間違いは一つもございません”と言うので騙されたつもりで引き受けたら、例年にないえげつない喧嘩。もう愛想が尽き果てた。

庄屋さんの言うことはごもっともなので、今年は”腹立てん講”を作り、草鞋を履いて旅に出て、帰って草鞋を脱ぐまでの間、腹を立てたり喧嘩したりする者がいたら、村一統に五貫文の詫び料を出して謝って、この村を阿房払いにされても文句は言わないということを決めたと言います。

五貫文の金に所払い、無宿者になってもよいというような覚悟なら、と庄屋は先達を引き受けますが・・

覚書

この噺では、大阪から北東へ向かい、枚方から三十石船で京都の伏見へ。京都見物や琵琶湖(近江八景)を回り、船で竹生島を遊覧してから伊勢へ南下するという結構贅沢な旅となっています。

江戸落語の『大山詣り』と筋立てはそっくり同じですが、「お怪我なくっておめでたい」でサゲず、村人が一人残らず坊主になり、檀那寺の和尚さんだけが髷を結っていたというのでオチになります。

圓生は、『百人坊主』は狂言の「六人僧」をもとにしたもので、『大山詣り』は「大山道中栗毛俊足」が原話とされているので、東西で別々に発展したものではないか?と語っていました。

また、八代目の可楽は、内容は『大山詣り』ですが演題は常に『百人坊主』としていました。

百人坊主 桂文太

三代目の桂小文枝の弟子で、五十歳の時に盲目となりますが七十余歳を過ぎた今も活動し、毎時6月にはNGKで独演会を行っています。落語の演目については東西を問わず非常に豊富で、多くの噺家が文太に噺を教わりに通っています。

落語 百人坊主 ディスコグラフィ

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