死ぬなら今~林家正蔵・桂文我【動画】
『お笑い・漫才芸人列伝』
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。
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これでこの噺はおしまいなんです
死ぬなら今~林家正蔵【動画】
赤螺屋ケチ兵衛。人にもずいぶんひどいことをして、爪に灯りをともすようにして一代で財を成しましたが、寄る年波には勝てず床についてしまいます。息子を枕元に呼び「私はずいぶんとひどいことをしてきて金儲けをしたので、死ねば地獄へ行くだろう。そこでお前に頼みがある。”地獄の沙汰も金次第”。人が死んだら死に装束の頭陀袋の中に六文銭を入れて三途の川の渡し賃にするが、私の頭陀袋には小判を三百両入れてほしい」と言います。
息子が「お安いことでございます。承知しいたしました」と言いますと、ケチ兵衛は安心したと見えてそのまま往生します。葬儀となり、息子が金を三百両を親父の頭陀袋に入れようとしますと、親戚の者が、いくら親父が”地獄の沙汰も金次第”と言っていたからといっても、天下の通用を埋めてしまうなんてことは良くない。
芝居の道具の小判はよくできていて本物と見分けがつかないから、とこれを手配しまして親父の頭陀袋に入れて葬儀を済ませます。さて閻魔様の前に来たケチ兵衛。閻魔が「お前の罪状を見よ」と言うと、映画のように過去の悪いことが写ります。閻魔は恐れ入ったかとケチ兵衛を睨みつける。ケチ兵衛はここだと思い、持っていた小判を閻魔の袖に放り込みます。
覚書
上方落語の『死ぬなら今』を、彦六の正蔵が東京へ移しました。急に素に戻って「この噺はこれでおしまいなんです」というのがなんとも可笑しい、考え落ちの代表格です。
死ぬなら今~桂文我(三代目)
落語 死ぬなら今 ディスコグラフィー
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