年枝の怪談~林家正蔵






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按摩を殺してしまった春風亭年枝

年枝の怪談~林家正蔵

明治の頃、噺家の二代目 春風亭柳枝が一座が横浜で巡業をしていたある晩。弟子の春風亭年枝が宿屋で按摩を呼びましたが、按摩が天邪鬼で何でも逆らってくる。年枝が柔道は免許皆伝だと言うと按摩もそうだと言うので、絞め技で勝負をしようと年枝が締めると按摩は死んでしまいます。

師匠の柳枝に相談しますと、殺そうと思って殺したわけではないので自首をしたほうがよいと言います。年枝は承知しますが、今まで命がけで芸をやったということがなく、たった一日でもいいから命がけで芸をしてから捕まりたいと言い、師匠も芸のことと承諾します。

師匠に暇を告げて、名古屋まで巡業をしますが幸か不幸か警察の手は伸びてきません。名古屋は芸人の集散地。年枝は一座を作って金沢へ乗り込み、連日の大入りで三ヶ月を金沢で過ごします。夏になり、怪談話をかけたようと大道具大仕掛けという看板をかけて三日目。三遊亭円朝作の『怪談累草紙』を読み始めます。

途中まで噺が進むと客席の真ん中で笑い声がする。笑う噺ではないが・・と見ると神奈川で締め殺した按摩が座っている。驚いた年枝は気を失い、後で弟子に聞くと客は見舞いの金を置いて「お大事に」と帰ったと言う。

宿に戻り、気の迷いだと思いながら翌日、無事に高座をつとめて帰り、宿で風呂に入りますと、湯船の中にまたあの按摩がいます。弟子たちが気を落ち着かせようと年枝を山の寺に預け、年枝は按摩の供養にと頭を丸めて仏門に入り、新潟の別寺を任されることになります。

ある日、買い物で町に出た年枝は柳枝一座の地方公演のビラを見つけます。師匠や皆に逢いたいが、坊主が寄席に行ったなどというのは良くないと、夜を待って宿舎を訪ねます。

覚書

初代の春風亭年枝をモデルに林家正蔵が作った新作落語で、林家正雀など正蔵一門が引き継いでいます。正蔵得意の累草紙(正雀では真景累ケ淵 豊志賀の死)の劇中落語も披露され、一席で二度おいしい噺です。

落語 年枝の怪談 ディスコグラフィ

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林家正蔵
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