四段目(蔵丁稚)~桂米朝・古今亭志ん朝・三遊亭圓生・桂三木助【動画】






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御前! 待ちかねたぁ~

蔵丁稚~桂米朝

この人の芝居噺は本当にすごい。

あるお店の小僧、定吉。芝居好きで、何かの用事を言いつけられるとその帰りに芝居を観てなかなか帰らない。今日も使いに出たきりです。ようやく定吉が帰ってくると旦那が待ち構えていて小言を言います。

「お前何時に出ていった。」「あれは確か、九時頃だと思います。」「今何時だ?」「二時をちょいと過ぎております。」「築地のよろづ屋さんまでゆっくり歩いても往復一時間で行ける。お前どこかで遊んでいたろう、芝居を観ていただろう。」と問い詰めますと、「芝居など見ていない。母に出会って昨年末から足腰が立たなくなった父のために、お百度を踏みに行っていた。」と言います。

旦那は「今年の正月に店に来て、”息子をよろしくお願いします。”と挨拶に見えられたのは誰だ?」と聞くと、「あれは私の母親の連れ合いで・・」

「あたしは芝居が嫌いなんです。看板を見るだけでも目が回る。」と言いますので、旦那は「明日は店を休んで皆で芝居を見に行くことにしたのだが、芝居が嫌いなら丁度いい。留守番を頼む。」と言いつけます。

「今年は五段目が良いそうな。前脚が中村鴈治郎で後脚が片岡仁左衛門。日本一の猪や。」定吉は「五段目の猪いうたら、大部屋の役者がそれも一人でやりまんねんで。前脚が成駒屋、後脚が松嶋屋やなんて、そんなアホな。」と返し「そりゃ嘘や、あたいさっきまで観てたんやもん。」と言ってしまいます。

覚書

ご存知忠臣蔵の四段目 判官切腹の場。上方の「蔵丁稚」を東京へ移して「四段目」。

忠臣蔵四段目の噺では「淀五郎」、五段目は「中村仲蔵」などシリアスな名作もありますが、旦那と定吉のある意味ほっこりとしたやりとりや、芝居そのものをじっくりと見せる、聴かせる、そして「待ちかねた」のサゲも秀逸です。

四段目~古今亭志ん朝

蔵丁稚~二代目 桂三木助

四段目~三遊亭圓生

四段目~春風亭正太郎(九代目 春風亭柳枝)

落語 蔵丁稚・四段目 ディスコグラフィ

『蔵丁稚』桂枝雀 桂文珍 桂文枝 笑福亭松鶴(松葉)

『四段目』隅田川馬石 三遊亭円歌 春風亭柳枝 古今亭文菊

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