一つ穴~三遊亭圓生






お笑い・漫才芸人列伝お笑い・漫才芸人列伝
古今東西のお笑い・漫才芸人の貴重な映像・音声を集積。
明治・大正・昭和・平成・令和の数々の芸人を、映像と音声で紹介します。

Produced By 聴き比べ落語名作選


レトロアニメジャパンレトロアニメジャパンNEW!!
あの頃。夢中になって観たアニメやドラマ
昭和のアニメやドラマを映像で追体験!

Produced By 聴き比べ落語名作選



悋気は女の慎むところ疝気は男の苦しむところ

ひとつ穴~三遊亭圓生

旦那に女ができたという噂を聞いた女房。飯炊きの権助に旦那の伴をして様子をさぐるように言いつけます。旦那はなんとか権助をまいてしまおうと絵草紙屋に入り、権助が絵草紙に見入っている間にそっと店を出ますが、権助はさてこそと旦那の後をつけていきます。

旦那が向かったのは格子造りの小粋な家。中に歳は二十一・二、色白のいい女が待っていて二人でいちゃいちゃ。権助が戻ると女房が「一緒に妾宅へ行こう」と言い出します。権助はいろいろになだめますが、「嫌がるところを見ると、それは旦那と同じ”一つ穴の狐”だね」と言われ、「狐などと言われては承知できない」と一緒に妾宅へ向かいます。

覚書

幕末の頃からの江戸落語で、明治期には多くの大看板がこぞって高座にかけ、昭和に入ってからも文治、柳枝、圓生などが得意としていたものの、時勢に合わなくなってきたということでしょう、現在ではほぼ演り手がいなくなってしまっています。また、権助が女房に頼まれて旦那のあとをつけて、という展開は『権助魚』と同じで、こちらのほうが展開もおもしろく笑いもあります。

女房が妾宅に乗り込んで喧嘩を始め、仲裁しようと飛び込んだ権助に、旦那が「あっちこっち嗅ぎ回って、つげ口する犬畜生だ。」となじります。

サゲは、「みんなでよってたかって畜生扱いだ。ああそれで、あんたは犬だといい、奥さんは一つ穴の狐だと言った。」というもので、つまんないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください