鰻の幇間~桂文楽・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三笑亭可楽・桂文楽(九代目)



お宅はどちらで? 先のとこだよ

鰻の幇間~桂文楽(八代目)

夏の暑い日、野幇間の一八が町の中で金のありそうな客がいないかと探しております。

そこへ浴衣掛けで肩に手拭いをぶらさげた見覚えのある旦那がやって来ます。

思い出せないまま「大将、おひさしぶりでございます、その節はパ~っと飲んで騒ぎましたね」と言いますが、旦那は「麻布の寺で会っただけだ。」

どこかへお供をさせていただきたいと言いますが「湯に行くんだ」と断られ、それでも食い下がりますと、飯でも行って別れよう、鰻はどうだと聞かれます。
一八、喜んで旦那の後をついて近所の鰻屋へ。

旦那が店は汚いが旨いものを食わすと言いますが、中で子供が勉強をしているなど店は閑散としています。

「酒をお注ぎしましょう」「結構な香の物」で、そのうち鰻が焼き上がって「口の中でとろけるようです」とヨイショが止まらない。

しばらくして旦那は用達しに行くと席を立ち、「ゆっくり飲んでいなさい」と下へ行ったがなかなか戻って来ません。

一八、気になって手洗いに迎えに行きますが誰もいません。
仲居に連れのお客様はどうしたと聞きますと、もうお帰りになりましたとの返事。

てっきり勘定を済ませておひねりでも置いてお帰りになったと思った一八が、「お姉さん。帳場に行って、紙があるはずだから持ってきて。料理残しちゃいけない。ご飯もいただいて・・・」

仲居が紙を持ってきたのは勘定書き。おひねりは無い、勘定も済んでないと言う。
ツケでまとめて払うのかと聞けば「初めてのお客様です」「俺はお供で、羽織を着ている人が主人だから、主人からもらってくれと言われました」

覚書

鰻の出てくる噺は多くありますが、桂文楽の十八番中の十八番として知られ「文楽の悲劇、志ん生の喜劇」と評されます。

三遊亭圓生、三笑亭可楽、春風亭柳好などの大看板も夏になるとよく高座にかけたもので、現在でも夏には多く聞かれます。

鰻の幇間~古今亭志ん生

鰻の幇間~古今亭志ん朝

鰻の幇間~三笑亭可楽

鰻の幇間~桂文楽(九代目)

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