首ったけ~三遊亭円歌・古今亭志ん生・古今亭志ん朝【動画】



三遊亭円歌(二代目)~首ったけ

吉原へ毎日のように出かけている辰つぁん。
敵娼(あいかた)も紅梅と決まっていて、見世を出る時にはいってらっしゃい、仕事を終わって行くと、お帰りなさいというくらいの馴染みになっています。

ある日、紅梅は回しで(他の客とのかけもち)、宵にちらりと顔を見せたっきり姿を見せません。座敷を隔ててドンチャン騒ぎと紅梅の嬌声が聞こえてきます。

振られて怒るのは野暮だとわかっていてもどうにも収まらない。若い衆を呼んで「騒がしいから他行って寝る」と言い出し、紅梅も出てきて止めますが喧嘩になって飛び出します。

大引け後なので大戸も閉まって家にも帰れません。
向かいの見世に寝るところだけ貸してくれ頼むと、若い衆も紅梅さんのいい人だと知っております。

若い衆は、馴染みがあるのに他の店に上がるのはタブーとされ、明日からまた向かいに行かれると立場がないと言います。

辰つぁんは、紅梅には振られたんだ、二度と行かないと約束をします。

実は、若柳という花魁が前から辰つぁんの事を気にかけて、紅梅がうらやましいとこぼしているとのこと、今空いているんですがということなので呼んでもらいます。

若柳は喜んで充分の接待をし、辰つぁんも気に入って毎晩のように通うようになります。

そんなある日、しばらく間が空いてしまった、今晩は行こうと思っていると、吉原が火事だという。

若柳を助けようと飛んで行くと、花魁が一人、跳ね橋で足をすべらせてお歯黒ドブにはまってしまいます。


覚書

原作とされているものには、「はす池にはまったしゃれ者」(「軽口大矢数」元文年間)、「女郎の川ながれ」(「軽口五色帋(ごしきがみ)」安永三年)、「迯(にげ)そこない」(「富久喜多留」天明二年)などがあり、四代目三遊亭圓生が現在のかたちにしたと言われています。

There’s Something About Maryという1998年製作のコメディ映画などにも邦題として「メリーに首ったけ」というのがつけられてますが、今の男女の間ではあまり使われるものではないでしょうね。

首丈(くびたけ)、足のつま先から首まであなたのことを考えているということで、どぶに首まで浸かってしまった花魁の状況とかけたサゲになっています。

古今亭志ん生~首ったけ


戦後はこの噺は志ん生の独壇場でした。廓噺は本当に上手いですね。

古今亭志ん朝~首ったけ


志ん朝が受け継ぎましたが、もともとこの演目を演る人も少なく、「首ったけ」が死語になりつつある現在、絶滅危惧噺といっていいかもしれません。

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