金玉医者(藪医者)~立川談志・柳家小さん・柳亭市馬






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金玉医者~立川談志【動画】

八丁堀の大店 気鬱の病でふさぎ込んで寝ている伊勢屋の娘に、旦那はいろんな医者を呼んできますがいっこうに良くなる気配がありません。ある日、見知らぬ男が”津川膏薬”という医者が、上州館林で急に首が回らなくなり、腕が曲がり、足が曲がってしまった老人を治したという話を持ち込んできます。旦那は訝しく思いながらも男に任せることにします。

数日後、津川膏薬が来て娘の前に座ると、二人だけにしてくれと言って皆を外へ出します。聞き耳を立てて津川膏薬の様子を伺いますが、何やら他愛のない話をしている様子で、二十分くらい経つと出てきて「治ります」と言って帰ります。

5日ごとに通って来る津川膏薬。娘は徐々に回復して食も進み、三味線なども弾くようになってきます。

覚書

軽めのバレ噺ですが、戦中はもちろん戦後もこの程度でも規制がかからないかと当時の噺家は苦労していたようです。

四代目柳家小さんが『金玉医者』の久蔵とのやりとりだけで切って『藪医者』の題にしました。五代目小さん、柳亭市馬へと引き継がれていますが、毒が抜けてさほどおもしろい噺になっていないということもあるのでしょう、めったに寄席にはかからない珍品です。五代目の小さんもめったに演りませんでした。

藪医者~柳家小さん

医者にもいろいろありますが、昔は何をやってもうまくいかず、医者でもやってみようという「でも医者」というのも多かったようで。甘衣遥堪(あまいようかん)という医者。評判の藪医者で患者は寄り付かず下男の久蔵の内職で食べさせてもらっているというありさま。

昔同じ長屋で暮らしていた源さんが入ってきて、「居るかい?藪医者。いたな藪医者。情けない顔をしているな藪医者。元気を出せ藪医者」とからかいます。

遥堪先生、なんとか患者を呼び寄せようと、昔長崎で修行した医者が江戸に出てきて、自分の家の前で子供達に飴や菓子を与えて遊ばせたところ、薬をもらいに来る子供がこんなにいるなら名医だろうという評判がたって、その後繁盛したという話を思い出します。

久蔵に、医者を呼びに来た使用人の役をやらせて、近所の人々に聞こえるよう大声で「どこどこからお迎えに上がりました」などと言うようにと指示します。

藪医者~柳亭市馬

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立川談志
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