近眼の煮売屋~桂米朝






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これって泥棒ですが・・

近眼の煮売屋~桂米朝

昼間からご馳走を並べて一杯やっている清八。そこへやってきた喜六が「ごっそさん」と言い、どうしたのだと聞くと、友人から灘の酒を送ってもらったのだと言う。料理は紀州のかまぼこ、きずしにこのわた。さわらの照り焼きに、焼き豆腐の炊いたん。

一人で飲み食いをしている清八に喜六が業を煮やして「殺生なことすな!”一杯飲め”ぐらいのことは言うたらどやねん!」と怒り出します。清八は「今まで飲んでいて誘わなかったことはない。来るなり”ごっそさん”とは何や」と怒られ、喜六は素直に謝ります。

聞けばこの料理は皆無料(タダ)だと言う。隣り町の煮売屋。あれやこれや注文して持って帰れるようになって、金を払う段になったら紙を向こうへ落とす。おっさんはえらい近眼なので下を覗き込んだところを背中を力いっぱい押し、おっさんがへたり込んでいる間に逃げてくると。。

覚書

二代目の桂小文治から教わったとのことで、小文治はコンビーフやハム、ソーセージなどを横町の食料品店からとってきたというかたちで演っていましたが、米朝が古風なものに戻しました。内容ははっきり泥棒あるいは強盗で、あまり質のよい噺ではありませんが、喜六をじらしながら一人で飲み食いする清八の場面は楽しめます。

サゲは愛宕山と同じく労多くして何も得ずという展開で、喜八が煮売屋に行き「お前と同じようにかまぼこ、イカの木の芽和え、このわた、焼き豆腐。みんな包んで親爺の背中を押してへたり込んだ隙に逃げて帰って来たんや」「そんな可哀そうなことしないな。で、品物は?」「あっ、忘れて来た」

米朝は「名作『愛宕山』とはスケールの点で比較になりませんが、(中略)滅ぼすのは惜しいと思って、時折何かの機会にやらせてもらっているような次第です」とこの噺の解説に書いています。

落語 近眼の煮売屋 ディスコグラフィ

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