豆屋(豆売り)~桂文治



表に心張り棒して薪ざっぽう持って来い

豆屋~桂文治

仕事が続かずそら豆の行商をすることになった男。

ある長屋の通りを売り歩いていますと、「こっちへ来い」と呼ぶ声。
家に入ると怖そうな男が、中に入って戸を閉めろと言います。

「一升いくらだ」と聞かれて五十円と答えますと、男は「それは高い」と怒って女房に表から心張り棒をかけろ、薪ざっぽうを持って来いと言いつけ、薪ざっぽうを片手に「一升五円に負けろ」と脅します。

もっともっとと三升ほどもとられて泣く泣く外に出ますと、近くの家から「豆屋!」と、さらに恐ろしげな声で呼ばれます。

覚書

寄席で時間が押している時などに、短い時間で客に受けて時間調整が出来る噺を「逃げ噺」と言って、この「豆屋」は代表格。

圓生は「四宿の屁」や「おかふい」、志ん生は「義眼」、八代目の文楽が「馬のす」など真打ちはそれぞれ得意の逃げ噺を持っていました。

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