花筏~桂米朝・三遊亭圓生・桂枝雀・金原亭馬生・林家染丸・柳亭市馬



南無阿弥陀仏と涙を流して土俵入り

花筏~桂米朝


提灯屋の徳さんが相撲部屋の親方に呼ばれ、半月ほど体を貸してほしいと言われます。

実は大関の花筏が病気になった。播州高砂で興行の約束があり、勧進元にも知らせたところ、病気と言われれば仕方がないが日本一の大関と名の高い花筏、せめて顔だけでも見せてほしいと頼まれた。

そこで徳さんが花筏に顔かたちも体もよく似ているので身代わりを頼みたいと言う。

徳さんは相撲などできないと言いますが、土俵入りの真似事さえちょっとしてもらったら、あとは呑み放題、食い放題で一日に二分出すと言われて引き受けます。

「大関花筏儀 病気の為 相撲取組相叶わず 土俵入のみ相勤めます」との断り書きが出ておりますが、久しぶりの大阪の相撲で、土俵入りだけでも結構とお客は集まり結構な人気。

さて、いよいよ明日が千秋楽。この九日目までの勝ち残りが土地の素人で千鳥ケ浜大五郎という網元の倅。大阪の相撲玄人を相手に毎日勝ち進んでいます。

徳さん、明日の取り組みを見て驚いた。結びの一番に花筏に千鳥ケ浜と書いてある。
親方に大阪へ帰らせてもらうと言って荷造りをしますが、

親方は、毎日飯三升に酒五升、あんな病人は見たことがないと言われ、それはよいとしても夜這いにまで行ったとなると言い訳ができず、取り組みをしてもらうことになったと言います。

親方は、明日土俵に上がったら「天下の大関花筏だ」と立派に仕切り、立ち上がったら総身の力を両の手へ込めて前へどんと持っていけ。手が相手の体にちょっとでも触ったなと思ったら、弾みつけて後ろへひっくり返れ。

見物人はあんな脆い負け方をするはずがない、やっぱり重い病を押して皆のために無理をして見せてくれたかと、花筏の名にも傷はつかないと教えます。

一方、千鳥ケ浜のほうは、父親が花筏との取り組みと聞き、今日までの相撲が自分の力で勝ったと思っているのか、儂はここの網元、今度の興行には随分金も出している。

いわば旦那衆のお前は倅。わざと負けてもらっているのだ。と諭し、憎い千鳥ケ浜を土俵の上で投げ殺して帰ろうということに違いない。明日は相撲を取ってはならない。どうしても取るというなら勘当だと言います。

覚書

上方落語の「提灯屋相撲」を東京へ移して「花筏」。
今では東西とも「花筏」の題で高座にもよくかかります。

花筏~三遊亭圓生

花筏~桂枝雀

花筏~金原亭馬生

花筏~林家染丸


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