笠碁~柳家小さん・金原亭馬生・古今亭志ん生・立川談志・桂ざこば



碁がたきは憎さも憎し懐かしし

笠碁~柳家小さん【動画】

毎日のように碁を打っている二人、今日もあれこれと言い合いながら碁を打っています。

今日は待ったなしの一番だ。と始めますが「こりゃぁまずいなぁ、この石どけてくれないか」とすぐに待ったをかけます。

だめだと断られると「待ってくれないとなると私だって言いたくなる事のひとつもある」と一昨年、借金の日延べを頼みに来た話を持ち出します。

やがて頑固だ我儘だ、ヘボだザルだ、帰る!帰れ!と喧嘩別れ。

覚書

笑話本「軽口露がはなし」(初代露の五郎兵衛 1691年刊)の「この碁は手見せ金」が原話と言いますから大変古い話です。

三代目の柳家小さんは碁が好きでたまらない男を目の動きだけで演じ、名人圓朝に「こんな芸を見せられてはたまらない。俺はもう笠碁はやらない」と言わしめたという逸話が残ります。

「碁敵は憎さも憎し懐かしさ」は川柳集の「柳樽」にある一遍で、喧嘩をしてもすぐに懐かしくなってしまう、喧嘩をしたから迎えにもいけないし訪ねてもいけない。この噺を一言で表す名句ですね。

サゲがよくわからないという方のために、蛇足ながら付け加えます。
ひさしぶりの碁仇との碁。うれしくてたまらず笠をとるのも忘れて碁に興じる心情を表しています。盤面に雨のしずくが落ち、上を見上げて、というトタン落ちです。人情噺に近い風情を味わってください。

笠碁~金原亭馬生【動画】

雨の将棋~古今亭志ん生


志ん生は碁を将棋に変えてこの題で演っていました。
王将がないので油虫を代わりに使って、など独自の展開が秀逸です。

笠碁~立川談志

笠碁~桂ざこば


米朝の思い出話がいいですね。

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