秋刀魚火事(さんま火事)~桂三木助



地主の吝い屋をやりこめたい

大家のところに長屋の連中が集まってきて、地主の吝い屋が癪にさわってしょうがない。一通り聞いてもらって知恵を借りたいと言います。

まずは2~3年前、皆で潮干狩りに行って、日本中の蛤を長屋の連中で捕ったと思うほど捕れた。
それぞれ料理して楽しみ、殻はさすがに食べられないのでを路地に捨てたら吝い屋の番頭が怒鳴り込んで来た。

「踏んで足でも怪我したらどうするんだ。うちで始末してやるから裏口に持って来い」と言うので皆で貝殻を集めて吝い屋に持って行った。

その年の冬、吝い屋がヒビ・アカギレの薬を売り出し、その容器が蛤の殻で何処かで見たことがあると考えたら、皆に集めさせた蛤の殻だった。

それはまだ良いとして今度は子どもたちが吝い屋の家の壁に落書きしたのを・・
そればまだ良いとして・・と次々に吝い屋のひどさを並べ立て、なんとか意趣返しをしたいと大家と相談をします。

覚書

昭和初期に林家正楽(紙切りの正楽 初代)が作った新作落語です。
現在では春風亭百栄がたまに高座にかけているようです。

長屋連中揃って秋刀魚を焼いて「河岸だ~河岸だ~」と叫ぶというところが噺のミソのひとつですが、このあたりが少し不自然な感じはしますが総じてよくできた古典の匂いのする落語です。
もう一枚上手な吝嗇家の主人が笑えます。

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