猫久~立川談志・春風亭柳橋・春風亭一之輔【動画】



猫久~立川談志

おとなしくて怒ったところを見た人がないという八百屋の久六。
長屋の連中からは猫みたいにおとなしい、猫の久六、猫久だと言われています。

ある日、この久六が血相を変えて家に帰り、
「今日という今日は勘弁ならない。相手を殺しちまうんだから、脇差を出せ」
と女房に言います。

女房は押入れから脇差を出して神棚の前でぶつぶつと何かを唱えたあと、三回押し頂き、亭主に渡します。

これを見ていた大工の熊さん、床屋で猫が化けたと大げさに話したところ、これを傍らで聞いていた五十年配の侍が、猫化け現れたなら、拙者が退治しようと言い出します。

熊は猫久の事情を話し、変な女房だと笑いますが、
これを聞いた侍は、

「汝人間の性あらば、魂を臍下に落ち着けてようく承れ。
日頃猫とあだなされるほどの人のよき男が、血相を変えてわが家にたちかえり、劔をだせとは、男子の本分よくよく逃れざる場合、盟友の信義として傍ら推察してつかわさんければならんに、笑うというたわけがあるか。」と熊を叱り、

「それを察して、否と言わず神前に三度押し頂いて刀を渡したとは、先方に怪我のなきよう、夫に怪我のなきよう、神に祈り、夫を思う心底、あっぱれ女丈夫ともいうべき賢夫人である。
貞女なり、孝女なり、烈女なり、あっぱれ、あっぱれ、実に感服つかまつった」とほめたたえます。

これを聞いた熊さん、女房にこの話をしてやろうと意気込んで家に向かいます。

覚書

熊さんと女房のドガチャガが楽しく、イワシのぬたが主役といっていいかもしれない話ですが、侍が猫久の女房を褒め称えるところが印象に残ります。

嘉永年間(1850年頃)から演じられていたと言いますから大変古い話です。
二代目柳家小さんが舞台を明治初期を舞台に、元士族の老人が猫久の妻を褒めるかたちで仕上げましたが、現在では江戸時代の話として語られます。

猫久~春風亭柳橋

猫久~春風亭一之輔


こちらも合わせてたっぷりどうぞ





This entry was posted in な~の, 春風亭一之輔, 春風亭柳橋, 立川談志 and tagged , . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*