猫の忠信~桂米朝・三遊亭圓生・桂枝雀・桂吉朝・桂三木助【動画】



ぬくい造りっちゅうようなもん、お前には一生縁がないやろな

桂米朝~猫の忠信


美人の浄瑠璃の師匠のお静。これをあわよくばモノものにしようと稽古に通う「あわよか連」の次郎吉と六さん。

ある日、六さんが久しぶりに稽古屋へ行くと、お静と常吉が二人肩を並べて酒を飲んでいるのを見つけたと治郎吉に話します。

「お前、ぬくい造りいうの知ってるか?」
「ぬくい造りて、刺身のことかい あんなもん温かったらうまいことあれへんがな」
「そこや、それをわざわざぬくい造りを作って食てんねん。」

「常丸が自分の口へ刺身を入れて自分の口から師匠の口へ口移し、あぁおいしかったと、これをぬくい造りちゅうねん」

次郎吉は「信じられない」と稽古屋の前へ。
六さんが明けた障子の穴から覗くと本当に師匠と常吉が横にピタッと座って口移しで刺身を食べている。

腹の虫の収まらない治郎吉、常吉の家へ行き、「町内一の悋気しい」という常吉の嫁さん、「おとわ」に、告げ口します。

「思い切って言うけどな、稽古屋のお静はんと常吉、二人はお前、ぬくい造りちゅう仲やで、お前」

それはいつのことだと聞くおとわに、今見てきたという治郎吉。
おとわは、常吉は今、奥で寝ていると言い、なぜわざわざ波風を立てるようなことを言うのだと治郎吉をなじります。

今見てきたのだと繰り返す治郎吉。奥から出てきた常吉に、おとわを貸してくれ、一緒に連れて見に行ってほしいと頼みます。

さて、稽古屋についてみると、まさしく治郎吉がまだぬくい造りを食べています。
これはまさしく常吉だがと、もう一度常吉の家へ戻り・・。


浄瑠璃「義経千本桜」の四段目、狐忠信をふまえた落語です。
登場人物も、義経が吉野家の常吉(吉常)、猫は狐忠信、駿河の次郎が、駿河屋の治郎吉、静御前が師匠のお静と揃っています。

もともとは狐忠信の趣向をパロディにしてふんだんに盛り込んだものであったと言われますが、現在では趣向があってもなくても十分に通じる話になっています。

サゲは静御前に例えられたお静が自分には似合わないと言うのを猫が「ニアウ」と言う、つまらない・・もので、これはもう少し気の利いたものに変えてもよいのになぁと思います。

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