特集 『志ん朝の落語』4~6 聴き比べ




志ん朝の落語 全6巻 (ちくま文庫)に収録された71席の聴き比べです。ごゆっくりどうぞ。

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志ん朝の落語 4 粗惣奇天烈


志ん朝の落語〈4〉粗忽奇天烈 (ちくま文庫)
志ん朝の真価は、何と言っても人間造形のたしかさにあった。照れ性の彼は、その高度に達成した表現を、華やかなルックスの蔭に隠したのだ。第四巻は珍妙な人物達がいきいきと描かれた「粗忽奇天烈」。「御慶」「百川」「大山詣り」「碁どろ」「真田小僧」「代脈」「堀の内」「野晒し」「小言幸兵衛」「妾馬」「化物使い」「四段目」「粗忽の使者」の13席を収録

演 目
概  要
聴き比べ
1.御慶 富くじに狂っている八五郎。同時は一分が千両になるというものですから夢中になるのも無理はありません。 商売もそっちのけで女房もの意見もどこ吹く風、今度は当たる、次は間違いないと留まるところを知りません。 柳屋小さん・古今亭志ん生・古今亭志ん朝
2.百川 江戸は日本橋、浮世小路にあった名代の料亭「百川(ももかわ)」に、百兵衛という下働きの男が来ます。 当分洗い方の手伝いをして、慣れてきたら出前なども頼みたいと話していると二階のお客さんから呼ばれます。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・柳家小三治・金原亭馬生
3.大山詣り 昔は山に登るというとすべて信心で、幾人か集まって登ってお詣りをして帰ってくるものでしたが、物見遊山を楽しむという要素もありました。 ある長屋の男連中が集まって 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭圓生・柳家小さん・柳家小三治
4.碁どろ 碁と煙草に目のない旦那二人。今日も碁敵が訪ねてきますが碁が打てないようになってしまったと断りを入れます。 家内から、いつも二人が碁を打っているところの畳が焼け焦げだらけになっているのを見せられ、碁は火の用心が悪いのでやめてくれと言われた。何かよい案はないかと考え、 古今亭志ん朝・金原亭馬生・柳家小さん
5.真田小僧 小遣いをもらおうと、お父つぁんの肩を叩こうか、腰をさすってやろうか、お茶を入れてやろうかとまとわりつく息子。 うるさいから外へ遊びに行けと言われて 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・三遊亭金馬・柳家小さん・立川談志
6.代脈 江戸中橋で名医と知られた古法家(漢方医)尾台良玄。 この良玄の弟子で銀南という者がおりまして、子供の頃は目から鼻へ抜けるような利口者だったのが、 古今亭志ん朝・三遊亭圓生・桂文我
7.堀の内(堀之内) 粗忽者の熊五郎。なんとか自分の粗忽を治そうと、堀之内の御祖師様に毎日お参りに行くことにします。 古今亭志ん朝・桂枝雀・立川談志・三遊亭小遊三・三遊亭圓遊
8.野晒し(野ざらし) 長屋の八五郎、昨夜、隣の浪人 尾形清十郎の部屋から女の声が聞こえてきたのを訝しみ、翌朝、清十郎の家へ 春風亭柳好・桂米朝・古今亭志ん朝・立川談志・柳屋小三治
9.小言幸兵衛 長屋の家主 幸兵衛。女房をはじめ長屋を回ってはのべつ小言が絶えないので人呼んで小言幸兵衛。 この幸兵衛のもとに、部屋を借りたいという豆腐屋が入ってまいります。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家さん喬・柳家小さん・桂文楽・桂歌丸・立川談志
10.妾馬 大家が八五郎を呼び、大名・赤井御門守様の側室に上がったお前の妹のお鶴がお世継ぎを産んだ。ついては八五郎にも褒美をくださるので 立川志の輔・柳家さん喬・三遊亭圓生・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三遊亭金馬・三笑亭可楽
11.化物使い 大家が八五郎を呼び、大名・赤井御門守様の側室に上がったお前の妹のお鶴がお世継ぎを産んだ。ついては八五郎にも褒美をくださるので 古今亭志ん朝・立川談志・春風亭一之輔・古今亭志ん生・桂南光・桂三木助・林家正蔵
12.四段目 あるお店の小僧、定吉。 芝居好きで、何かの用事を言いつけられるとその帰りに芝居を観てなかなか帰らない。 今日も使いに出たきりです。 ようやく定吉が帰ってくると旦那が待ち構えて 古今亭志ん朝・桂米朝・三遊亭圓歌・桂枝雀
13.粗忽の使者 杉平柾目正の家臣、地武太治部右衛門(じぶたじぶえもん)は家中でも有名な粗忽者ですが、殿様はその粗忽さをおもしろがって重用しています。 この柾目正の親戚筋にあたる赤井御門守がこの噂を聞いて、 柳家小さん・桂ざこば・古今亭志ん朝・古今亭志ん生

志ん朝の落語 5 浮きつ沈みつ


志ん朝の落語 5 浮きつ沈みつ (ちくま文庫)
五代目志ん生の代表作を晴れやかに継承した「火焔太鼓」、悪も欲もある話を明朗な調子と軽いリズムで立て切った「黄金餅」、淡々とした語り口がこれからの芸境の充実を予感させたが、最後のホール落語になってしまった「へっつい幽霊」。他に「船徳」「宿屋の富」「鰻の幇間」「夢金」「宋珉の滝」「もう半分」「富久」「芝浜」など、人生「浮きつ沈みつ」の全十二編を収録。


演 目
概  要
聴き比べ
1.火焔太鼓 商売下手の道具屋の甚兵衛さんが、汚い太鼓を仕入れ「またこんなモノ買ってきて」と女房に怒られています。 買ってきてしまったものは仕方がないと、丁稚の定吉に 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・五街道雲助・桂南光・桂文治・橘家圓太郎・立川志らく
2.へっつい幽霊 ある道具屋。客がへっつい(かまど)を二分二朱で買っていきます。 その夜の八つ(午前二時)をまわった頃、道具屋の戸を叩く音がする。開けると昼間へっついを買った客 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家小さん・桂ざこば・立川志の輔・立川談志・笑福亭松鶴
3.船徳 遊びが過ぎて勘当になった若旦那 徳三郎。船宿の二階で居候をしていましたが、居心地が悪く、船頭になると言い出します。 念願叶って船頭になった徳三郎、四万六千日様で浅草寺詣りのお客を乗せます。 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家小さん・柳家小三治・桂文楽・金原亭馬生・五街道雲助
4.宿屋の富 宿屋に泊った男、金が有り余って困っている、千両箱を漬物石替わりに使っているなどと言います。 宿屋の主人も信じこみ、あまりお客様にお泊りいただけないので、いろんなことをやっております 桂米朝・桂枝雀・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・立川談志・桂ざこば・桂文枝
5.黄金餅 下谷山崎町に住む願人坊主 西念は金に執着して相当小金を溜め込んでいるとの噂。最近体が悪く寝込んでいますが金がもったいないと医者にもかからず 立川談志・古今亭志ん生・古今亭志ん朝
6.鰻の幇間 夏の暑い日、野幇間の一八が町の中で金のありそうな客がいないかと探しております。 そこへ浴衣掛けで肩に手拭いをぶらさげた見覚えのある旦那がやって来ます。 桂文楽・古今亭志ん生・古今亭志ん朝・三笑亭可楽
7.夢金 浅草の船宿の二階で、「百両欲し~い、百五十両でもいい~」と言う大きな寝言が聞こえてきます。 寝言でも金が欲しいと言うこの船頭熊蔵に、船宿の主人も閉口しています。 そこへ表の戸を叩く音。 古今亭志ん朝・立川談志・三遊亭圓生
8.宋珉の滝 刀剣の付属品などに彫刻を腰元彫りの名人、橫谷宗珉の弟子宗三郎は諸国流浪のはてに紀州は熊野権現前の旅籠、湯浅屋にたどりつきます。 古今亭志ん朝・古今亭志ん生
9.もう半分 江戸時代、千住大橋近くに夫婦で営む小さな居酒屋がありました。 一緒になって七年になるがまだ子供はありません。 主人は真面目で朝から肴を作り、昼も飯を出しまし 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・金原亭馬生・五街道雲助・古今亭今輔
10.富久 酒にだらしなくいろんなお店や旦那をしくじって仕事がままならない幇間、久蔵。富くじ屋の知人に呼び止められ「松の百十番」という富くじを勧められて買います。 古今亭志ん生・金原亭馬生・古今亭志ん朝・桂文楽・立川談志
11.茶金 道具や茶碗の鑑定では京都一の目ききと名高い茶道具屋の金兵衛。 ある日、この茶金さんが、清水観音下音羽の滝の茶店で茶をのんでいましたが、湯のみ茶碗をひっくり返したり、日に透かしてみたりして、六度も首をかしげます。 桂米朝・古今亭志ん生・桂枝雀・古今亭志ん朝
12.芝浜 天秤をかついで魚を行商している熊五郎。 魚を見分ける目も効き、包丁も一流だが、無類の酒好き。 ここ三月ほど酒ばかり飲んで行商に出ていきません。 ある日、業を煮やした女房に 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・金原亭馬生・柳家さん喬・五街道雲助・柳家小三治・立川談志・三笑亭可楽・三遊亭圓楽・桂三木助・桂雀三郎

志ん朝の落語 6 騒動勃発


志ん朝の落語 6 騒動勃発(ちくま文庫)
『酢豆腐』の若旦那のヘンチキぶりは天下一品だ。キザばかりでなく、愛嬌があってどことなくユーモラス。先人よりもずっと明朗でふくよかな変態像になっている。得がたい芸風で噺を豊かにふくらませた古今亭志ん朝。文字で味わいつくす落語もいよいよ最終巻「騒動勃発」。小気味よい啖呵冴え渡る「大工調べ」から「高田馬場」まで全十一編を収録。

演 目
概  要
聴き比べ
1.大工調べ 大工の棟梁が弟子の与太郎になぜ仕事に出てこないのだと聞きますと、長屋の家賃を溜めすぎて大家に道具箱を取られ、溜めた一両と八百文の家賃を払うまで返さないと言われたのだと言います。 これを聞いた棟梁、 古今亭志ん朝・柳家小さん・古今亭志ん生・立川談志他
2.酢豆腐 大工の棟梁が弟子の与太郎になぜ仕事に出てこないのだと聞きますと、長屋の家賃を溜めす旦那のところに近所に住む男が訪ねて来ます。 今日は旦那の誕生日というので、酒は白菊、鯛の刺身、茶碗蒸しなどを出され、いちいち「初めて食べる」と喜んで食べ、旦那も上機嫌。 三遊亭圓生・古今亭志ん朝・柳家小さん・桂文楽
3.お化長屋 ある長屋。住人たちが空き家を物置代わりに使っていたら、大家が長屋連中から店賃の割り前を取ると言う。 借り手がつかないようにしてやって生涯物置代わりにしてやろうじゃないかと企んだ連中は 三遊亭圓生・三遊亭金馬・古今亭志ん朝・古今亭志ん生・柳家小三治・桂歌丸・立川談志
4.二番煎じ 火事と喧嘩は江戸の華。特に冬には火事が多くなることから商家の旦那衆が夜に番屋に集まって夜回りを始めようとしています。 古今亭志ん朝・立川談志・桂南光・三笑亭可楽
5.今戸の狐 初代の三笑亭可楽に弟子入りした良輔。 乾坤坊良斎という戯作者の弟子で、落語や芝居の台本などを書いておりましたが、生活ができないので落語家を志して可楽に弟子入りしました。 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・金原亭馬生
6.お見立て 吉原の喜瀬川花魁のもとへ毎日のように通って来る地方人の杢兵衛さん。 喜瀬川はこの男が嫌でたまらない。 「いま病気だと言って追い返しとくれ」と牛太郎に頼みます。 古今亭志ん朝・春風亭柳好
7.三軒長屋 昔ながらの三軒長屋の右手に鳶の政五郎、左手に「一刀流指南」という看板を出している剣術の先生、この二軒に挟まれた真ん中にお妾さんが女中と一緒に住んでいます。 立川談志・古今亭志ん朝・三遊亭圓生・古今亭志ん生・三遊亭金馬・立川志の輔・柳家小さん・柳家小三治
8.雛鍔 植木屋があるお屋敷で仕事をしていますと、家の七・八歳の若様が庭に出てきます。 泉水のところで四文銭を拾い、お付きの年寄りに 「じい、これはなんじゃ」と聞きます。 古今亭志ん朝・立川志の輔・三遊亭金馬・春風亭一之輔・柳亭市馬・桂小南
9.抜け雀 東海道小田原の宿、小松屋清兵衛という宿に泊まった三十前後の男、ひどい格好ですが、主人の清兵衛は宿を提供します。 朝昼晩に一升ずつ呑み、たまりかねた小松屋の女房にせかされた清兵衛は 古今亭志ん朝・古今亭志ん生・桂米朝・立川志の輔・金原亭馬生
10.三方一両損 神田白壁町 左官の金太郎、柳原の土手で財布を拾います。 中には三両の金と書付、印形が入っています。 書付を確認すると大工町の吉五郎(熊五郎)のもの。 困っているだろうと早速家を訪ねます。 古今亭志ん朝・立川志の輔・立川談志・三笑亭可楽
11.高田馬場 花見客で賑わう浅草。浅草寺の境内では蟇の油を売る姉弟が口上を述べています。 人だかりの中から一人の老侍が進み出て、二十年前に受けた傷に蟇の油が効くかと尋ねます。 傷を見なければわからないと弟が侍の背中の傷を見せてもらいますと、 古今亭志ん朝・三遊亭金馬

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