山崎屋(よかちょろ)~立川志の輔・三遊亭圓生・林家正蔵・立川談志・三遊亭金馬【動画】



立川志の輔~山崎屋

日本橋横山町の鼈甲問屋で、旦那が番頭と話をしています。
遊び人の若旦那、徳三郎に三百円の集金を頼んだところ、ここ三日ほど帰ってこない。

「お前が若旦那にお任せしてはどうですか、なんて言うから任せてみればこの通りだ。また吉原で遊んでいるんだろう、帰ってきたら私のところに来るように言いなさい」

そこへ徳三郎が帰ってきます。
番頭、「旦那様カンカンですよ」と言いますが、徳三郎はどこ吹く風。

番頭と一緒に旦那の部屋へ行き、集金した三百円を出せと言われると、
「無い。使うのにさほど苦労はしなかった」と言います。

小言が済んで下へ降りてきた若旦那、番頭に金を貸してくれと言い出します。
「帳面をチョコチョコとやればいいだろう、初めてってわけでなし」

これを聞いて番頭は怒り出します。
「これは聞き捨てなりません、私は十の歳からこのお店に来て、石橋で転ぶと石橋のほうが痛いというほど固いと言われる番頭です」

怒る番頭をなだめ、しょうがない、では世間話でもしようかと、
先日湯屋へ行った時に、二十三、四のオツな女を見て、後をついて行き、女の家の近所のおかみさんに、日本橋横山町の鼈甲問屋山崎屋の番頭 久兵衛さんの囲い者だということを聞いたと話します。


覚書

番頭が女を囲い、若旦那それをネタにする前半部分で切った「よかちょろ」という噺もありますが、やはり全編のほうが良いですね。

特に前半は「菊江の仏壇」と同じ展開なので、あとを聞かないとどっちの噺を聞いているのかわからなくなったりもします。

菊江の仏壇」では、店に馴染みの芸者菊江を呼んで店で大宴会を開きます。
「山崎屋」では番頭が芸者と若旦那と添わせる一計を案じます。

マクラで「吉原は江戸から見て北にあるので「北国」(ほっこく)、花魁道中では、駒下駄を履いて、伊勢屋、尾張屋、長門屋、大和屋などのお茶屋の前を通る、三分で新造がつく。留袖新造、番頭新造、振袖新造、略して留新、番新、振新と言います。」という説明があり、

終盤、旦那が徳三郎の嫁となった花魁に、奉公していたのはどこだと聞きます。
「北国でござんす」
「北国ってえと加賀様か、お女中も多いんだろうね」
「三千人でござんす」
「恐れいったね。参勤交代のときは道中するのかい?」
「夕方から出まして、伊勢、尾張、長門、大和、長崎・・」
「駕籠も使わずそんなに歩くのは大変だ。おまえには六部に天狗がついたな」
「いえ、三分で新造が付きんした」
でサゲになりますが、マクラで説明しているとは言え、現在ではなかなか通じません。

志の輔はこのやりとりを省き、
「徳三郎のどこに惚れた?」
「よかちょろの踊りっぷりざます」でサゲています。

三遊亭圓生と彦六の正蔵が得意とした噺です。
合わせてお聞きください。

三遊亭圓生~山崎屋

林家正蔵(八代目・彦六の正蔵)~山崎屋

立川談志~山崎屋

三遊亭金馬~山崎屋


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