仔猫~桂米朝・桂枝雀・笑福亭生喬【動画】



人三化七っちゅう言葉知ってるか?うちのおなべは人一化九やで

桂米朝~仔猫

船場の大きな問屋の前に、田舎から出てきた女衆(おなごし)「おなべ」が、書きそこないの蝙蝠のような恰好で、「ちょっくらものを尋ねるがのう」と番頭に声をかけます。

口入屋の子供に連れてきてもらったがはぐれてしまった。
番頭がおなべの持っていた書付を見ると、紹介先が自分の店だということがわかり、おなべは、この家で働かせてくれと言います。

不細工というより怖い顔やな、こんな不細工な女に飯炊いてもろ美味ないと断られますが、御料さん(ごりょんさん)がとりなしてこの家で働くことになります。

働き出すと仕事は早く、気も利く。家人はもとより丁稚まで襟垢のついたものを着てることがないというようになります。

ある日店の者が、「あのおなべ、どうも妙なとこがある」
夜中に便所を使っていたところ、三番蔵のカタカタ音がある。見るとおなべが出てきて、自分の今来たあたりをキョロキョロ、・・さも嬉しそうに、イヒヒヒヒ・・」と。

番頭も旦那も心当たりがあり、次の日、御寮人さんの芝居見物に付き添わせ、その間に荷物を改めて不審なものがあれば暇を出そうということにします。


東西でもあまり演り手のない話です。
おなべの容貌を、「こんな不細工な女に飯炊いてもろ美味ない」「人が一、化けが九、あれは人間のほうに籍がないのやがな」のように言ったりするので、時勢に合わないのかもしれません。

怪談めいた話ですが、事情を聞いた旦那や番頭がおなべを引き続いて使っていくことになったのかどうか、非常に気になるところです。

東京ではあまり演る人はいないようですが、雷門助六(八代目)が「化け猫」という題で演っていた記憶があります。
病気は鼠をとって食べるというものになり、サゲは、女に出身地を聞き、広島、芸州ですと答えると「芸州? あ、やっぱり猫だ」になっています。
蛇足ながら、芸州は芸者衆・芸妓のことで三味線を持つことから「猫」とも呼ばれていました。

仔猫~桂枝雀

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