中村仲蔵~三遊亭圓生・古今亭志ん朝・林家正蔵・古今亭志ん生・金原亭馬生・柳家花緑【動画】



中村仲蔵~三遊亭圓生【動画】

役者の格は「稲荷町」(下立役・大部屋)から「中通」「相中」「名代」と上がります。
「稲荷町」にはセリフも役もありません、その他大勢です。
「中通」になるとやっとセリフをもらえますが、「申し上げます」という来客を告げるだけの役。

中村仲蔵も稲荷町から中通になり、成田屋 市川團十郎に目をかけられて相中に昇進します。

ある時「鎌髭」(團十郎の歌舞伎十八番の一つ、團十郎家の御家芸)で、不死身の豪傑の六部(諸国巡礼の修行者)が、これを殺そうとして百姓家に住み込んでいる隠密役の仲蔵に髭を剃ってくれと頼みます。

仲蔵は鎌で髭を剃りながら合間を見計らって鎌で首を引きますが、切れません。
ここでも仲蔵はどうして鎌が切れないのかという演技を加えて観客の喝采をとります。

仲蔵を出すと何か客を沸かす趣向をするというので、團十郎の後押しで、ついに名代に昇進します。
しかし、当時の歌舞伎役者は血筋を最も大事にしており、稲荷町から出てきた仲蔵の名代昇進に妬みを抱くものも少なくなく、また、台本作者とのいさかいから、名代で初めてついた役は忠臣蔵の五段目定九郎ひと役のみ。

この役は弁当幕、格下の「相中」の役どころ。名代に振られる役ではありません。
仲蔵はヤケになりますが、女房に今までにない定九郎を作り上げたらいいじゃないかとはげまされます。

趣向の工夫がつかない仲蔵。柳島の妙見様に願をかけ・・。

この噺は三代目中村仲蔵の自叙伝「手前味噌」をもとに作られた芝居話で、一時間近くの大ネタというだけでなく、演者が歌舞伎芝居の台詞を上手くやれる素養がないと聞いていても臨場感が出てこない難しい噺です。

最近では立川志の輔が演じ、好評を博しました。もう一度聞きたい噺です。

下げは「もらったのが煙草入れ」で定着していますが、
三遊亭圓生は芝居噺には下げはないとし、またもらうものも「そんな安いものではないだろう」として
團十郎の家宝の短刀をもらうことにし、團十郎に「おまえを仏に出来るものか、芝居の神さまだ」と言われて感極まったところで終わります。

古今亭志ん朝~中村仲蔵

林家正蔵~中村仲蔵【動画】

古今亭志ん生(五代目)~中村仲蔵

金原亭馬生~中村仲蔵

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