たちぎれ線香(たちきり)~桂米朝【動画】・柳家さん喬・桂吉朝・桂文枝・春風亭柳好



桂米朝~たちぎれ線香


舞台は船場の大店から始まります。親戚一同が集まって、若旦那についてなにやら相談をしている様子。

若旦那は丁稚をつかまえて事情を聞き出します。

最近、新町(色町)に通いづめの若旦那に、番頭の発案で乞食をして貰い歩きをしてもらうことで金の有り難味を解らせようということに決まったとのこと。

若旦那はそれを聞いて逆上し、合議の場に入り込みます。

覚書

2015年3月19日、桂米朝さんが八十九歳でお亡くなりになりました。
ちょうどこの「たちぎれ線香」聴き始めたところの訃報でした。
衷心よりご冥福をお祈りいたします。

この噺は上方でも屈指の大ネタで、落語としても珍しい純愛を描いたものとして、桂米朝が大切に語ってきた噺です。

番頭が、若旦那への礼を失わず、理詰めで圧倒する場面、手紙を持ってくる男衆の剽軽さ、娘を失った女将が、心の底に若旦那への恨みを含みながらも艶やかに語る場面、芸者衆が入ってくる場面など、悲しみと華やかさの入り混じった風情の描写も見事という他ありません。

小糸の三味線が奏でるのは、地歌「雪」です。
これは、享和年間(1800年頃)に大阪の地歌三味線の名手 峰崎勾当が作曲したもので、尼になった女性が、芸妓をしていた若い頃の恋を述懐するという内容ですが、

もともとは追善曲で、法事などでも使われていました。
この「ゆき」を締めくくりとして米朝師を偲びたいと思います。

地唄 ゆき

花も雪も 払へば清き袂かな ほんに昔のむかしのことよ

わが待つ人も我を待ちけん 鴛鴦の雄鳥にもの思ひ

羽の凍る衾に鳴く音もさぞな さなきだに心も遠き夜半の鐘

聞くも淋しきひとり寝の 枕に響く霰の音も もしやといつそせきかねて

落つる涙のつららより つらき命は惜しからねども

恋しき人は罪深く 思はぬことのかなしさに
捨てた憂き 捨てた憂き世の山葛

柳家さん喬~たちきり

桂吉朝~たちきれ線香

桂文枝~たちきれ線香

春風亭柳好~たちきり


東京では「たちきり」として演じられています。

こちらも合わせてたっぷりどうぞ





This entry was posted in た~と, 春風亭柳好, 桂吉朝, 桂文枝(五代目), 桂米朝 and tagged , , . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*