お玉牛(堀越村)~桂春團治・桂春蝶






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鎌で「うん」と言わしよった

お玉牛~桂春團治【動画】

村の若い者が集まって何やら話をしています。こういう連中が集まって話をすると言えば、村一の別嬪さん「玉ちゃん」のこと。「お前らこないして寄ったら玉ちゃんの話してんねやろ」と言いながら近寄ってきた茂兵衛。「俺が”うん”と言わしたからお前ら悪いけど諦めてもらおか」と言います。

こないだ野良仕事をしていたら玉ちゃんが歩いて来る。声をかけたら父親のところへ弁当を持っていく途中だと言うので、「弁当にはまだちょっと時間がある、わたいの横でちょっと一服していったらどうや」と誘うと玉ちゃんは降りてきてくれた。

ひとつのキセルをふたりで吸い合い、誰か心に思う人がいるのかと聞いたら「私の鼻の先」。茂兵衛喜んでお玉の襟元に手を差し入れ「この手、奥まで入れさしてもろてええか」お玉は「あんたにまかせた体じゃもの、どうなと信濃の善光寺」というところで目が覚めた。

そこへ小突きの源太が踊りながら現れ、「お玉ちゃんに”うん”と言わせた。今晩忍んでいく」と言いいます。

覚書

三代目春団治が滑稽噺として完成させた上方落語です。桂かい枝がインドでこの噺を演じて大好評。聞けば「神様を大事に撫でていた」のが大変よかったとのこと。

この『お玉牛』は『堀越村』という古い上方落語の下段が独立したもので、上段は人情噺、下段が上方らしい滑稽噺になるめずらしい噺でもあります。

堀越村のお玉牛~桂春蝶

奈良と和歌山の県境の堀越村にお累という娘。みなしごになって庄屋に引き取られ歳は十八になります。しかし鬼もはじらう番茶も出花ならず鬼も逃げ出す番茶も出がらし「人一化け九」というような醜女。

庄屋はそれでも幸せにしてやりたいと、真面目な作男与次兵衛と一緒にさせます。お累は「私のような女を女房にしてくれてありがとう」と与次兵衛に尽くし、与次兵衛も利口で心根やさしいお累を大事にして仲良く暮らしていますが、子宝にめぐまれません。

ある雪の夜、侍と美しい娘の玉串が雪の夜道に踏み迷ったと与平次の家を訪ねてきます。与次兵衛夫婦はお上のお達しで泊めることはできないと断りますが、お累はとりなして招き入れて一晩の宿を貸します。

しかし、この侍は急病を発したものかこの夜亡くなってしまいます。内々で葬儀を済ませますが娘は行き場がなく、お累の妹ということにして一緒に住まわせることにします。周りには、産まれ落ちると同時に京へ里子にやってあったものが帰ってきたと言い、名前もお玉と変えます。

落語 お玉牛・堀越村 ディスコグラフィ

桂春団治 桂ざこば

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